吉野の3万本の桜
その始まりは
祈りからだった
そうなんだ~
あれっ?
見覚えのある方が
あ~
鬼の子孫
五鬼助義之さん
61代目
吉野の桜と五鬼助さんが
繋がった
まずは五鬼助さんから
五鬼助さんは
奈良県下北山村前鬼
地区に伝わる
修験道の開祖
役行者(えんのぎょうじゃ)
の弟子
前鬼と後鬼の夫婦の
末裔
前鬼と後鬼は
役行者に帰依し
人間として生きるよう
教えられ
五鬼の性を名乗り
修験者の修業を助けるよう
命じられて
修験者の宿坊を営んだ
前鬼と後鬼の五人の
子供の一人が五鬼助
それは代々受け継がれ
61代目の五鬼助さんも
山奥でその伝統を守っている
約1300年前
役行者は一千日の難行苦行
を経て金剛蔵王権現を
感得した
蔵王権現は濁世の民衆を
救うとされ
そのお姿は
青い顔に怒髪天
憤怒の形相だ
これを行役者は
山桜の木で彫り上げて
祀った
信者たちは
桜はありがたい御神木と
あがめ
吉野に次々に
祈りを込めて植えていった
これが吉野の桜の起源
吉野の桜は
もともとは山岳信仰から
始まったとは!
前に
山奥で暮らしている人に
スポットライトを当てた番組で
五鬼助さんのことを知った
その時は
吉野の桜と結びつかなかったが
あの桜の里の
どこなく漂う神秘さの
風景には
そういう背景があったからだと
今更ながらため息が出る
今
その桜たちが
外来昆虫の被害にあっている
特定外来生物の
クビアカツヤカミキリだ
桜などのバラ科の樹木に
入り込み枯らしてしまう
3万本の吉野の桜は
大変な努力で
守られていることを
覚えておこう
そして
桜こそ日本の心
平和の心
祈りの象徴であると
吉野の桜を思い起こし
1300年前の
役行者の願いが
人々に面々と紡がれてきた
祈りが
世界に広がることを
目の前の一枝の桜
ひとひらの花びらを見るたびに
祈らずにはいられない
桜の花びらよ
世界に舞い降りよ
